◆第一幕「策動」 コルテージュ平原にある大国、レーベンとカルネアという二国は永く人格者の王に治められ、人々は平和な日々を過ごしていた。 しかし突如レーベンの侵攻により二国間は戦争状態となる。 半年以上続くこの戦乱は互角の戦いを繰り広げてきたが、その最中にカルネアの国王が病に倒れると、形勢はレーベンへと傾きつつあった… その混乱の中、カルネアに訪れた黒衣の男は、八年前に忽然と姿を消した元カルネア騎士団副長、クロードだった。 あまりにも変わってしまった彼の姿に居合わせた者たちは皆いぶかしげな視線を向けたが、クロードの「レーベンを打ち破る秘策あり」との言葉に耳を傾け始める。 その策とは実戦をくぐり抜けている、優れた傭兵団を雇い、兵を揃えてレーベンに立ち向かうという策であった。そしてそのための資金を王家三人の身体を使い、集めるということも… だがその案を受け入れた王妃たちは、クロードによって「教育」をされはじめる…
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